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Verner Panton

デンマーク人デザイナー、ヴァーナー・パントン (Verner Panton) は、1960年代から70年代にかけ、デザイン界を牽引した重要人物の1人です。 1960年初頭にスイスに移住した後、家具、照明、テキスタイルにおける、独創的で斬新なデザイナーとして世に知られるようになりました。 巧みな色使いは彼の作品の特徴です。

バイオグラフィー

デンマークのゲントフテで生まれたヴァーナー・パントン(Verner Panton)は、Odense Technical Collegeで学び、その後、コペンハーゲンのthe Royal Danish Academy of Fine Artsにて建築を学びました。卒業後1950年から1952年の間は、アルネ・ヤコブセンの事務所で働き、1955年に自身の建築とデザインのスタジオを設立しました。以降、パントンは多数の独創的な家具や照明を世に送り出しています。
‘The main purpose of my work is to provoke people into using their imagination. Most people spend their lives housed in dreary, grey-beige conformity, mortally afraid of using colours.’
Verner Panton
色彩と幾何学模様に魅せられたパントンの情熱は、テキスタイルデザインにも及びました。床、壁、天井、家具、照明、テキスタイル、プラスチックやエナメルで作られたウォールパネルなど、空間を構成するすべての要素を一体化させ、それ自体をアートに昇華することで、パントンのインテリアデザインは伝説とも言われました。中でも有名な例は、1968年と1970年のケルン国際家具見本市で開催されたヴィジョナ展、ハンブルクのシュピーゲル出版本社、オーフスのヴァルナレストランです。
パントンとヴィトラの協業は、1960年代初頭に始まり、1968年には、彼を最も有名にした作品でもある「パントン チェア」の生産がスタート。これは、ヴィトラとパントンの初めての協働で生まれた作品であると同時に、ヴィトラの初めての自社開発製品でもあります。

ヴァーナー・パントンは1998年にコペンハーゲンで亡くなりましたが、その後もヴィトラとパントンファミリーは、過去の作品の再編集や、2000年にヴィトラデザインミュージアムで行われたヴァーナー・パントン回顧展の開催など、深い特別な関係を育み続けています。

Images: © Verner Panton Design AG