心地よく働く

エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーのスタジオを訪ねて

現代、オフィスで働くということ自体が変わりつつあります。それはどのような変化でしょうか。その変化にデザイナーはどう応えていくべきでしょうか。私達が当たり前に感じていた、机が所狭しと並ぶデスク中心型のオフィスの終焉、その中で、オフィスという場所・環境が担うべき新たな役割とは何なのか。その疑問を胸に、エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーのロンドンのスタジオを訪ねました。

「テクノロジーとモバイル環境の発達により、私たちは公共スペースで働くことができるようになりました。フリーランス、スタートアップ、大企業かに関わらず、その傾向は今後より顕著になっていくでしょう。どこで、どのように働くか、働き方のルールは無くなったといっても過言ではありません。カフェやホテルのロビーでさえ今日では立派なワークプレイスです。」
エドワード・バーバー
「私たちは、職業柄さまざまな国を訪れ、そういった光景を目にしてきたので、その現象が世界共通であることに気づきました。常に変化する環境で働いていたことが幸いしましたね。そして今、私達が言いたいこと、それは、デスクがその役割を終えようとしているということです。もちろん、自宅にはデスクが必要かもしれませんが、モバイル技術と、ちょっと腰掛けてくつろげる場所さえあればどこでも働くことができますよね。ワークステーションという象徴もまたオフィスから消えていこうとしています。それは、人々の働き方が、固定席やデスクといった場所に囚われなくなったということを示唆しています。働きながら、立ち上がって動き回ったり、コーヒーを飲んだり、誰かと話をしたりすることは、ごく自然なことでしょう。それを可能にする仕組み、テクノロジーさえあればいいのです」
ジェイ・オズガビー

Publication date: 20.10.2018
Images: Lorenz Cugini, Marek Iwicki
Film: Marek Iwicki

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